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岩田裕子 子育て待合室

2017年

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2017年12月
2017年から2018年、そして未来へ
これは、2017年12月に岩田こどもクリニックの待合室内に掲示されたエッセイです。

 小児科医となって、なんと驚きの40年となってしまいました。
岩田こどもクリニックを開院して、この12月で23周年を迎えました。
そして新築のクリニックに移転して、1年が過ぎました。

数年前までは頻繁にかかっていたけれど、子どもが大きくなって、久しぶりに受診しようと思って出かけたら、元あった場所から岩田こどもクリニックの看板が消えていてびっくりしました、などというようなお言葉も一度ならず、お聞きしました。
岩田こどもクリニックの様子がどうもおかしいので、あわてて電話をしてみて初めて、移転していたことを知り、さらに足を延ばして新しい場所まで来てくださった方もありました。
数々のご迷惑をおかけしております。申し訳ありません。
少し場所を移動しただけなのですが、移転後はそれまでとは異なる地域の方たちも来てくださるようになりました。親子連れが多く集まる大きな公園がすぐそばにあり、また小学校にも近くなったせいかもしれません。
でも、どこにいても、どのこどもと出会っても、小児科医としての向き合い方が変わることはありません。
こどもたちの健康と育ちを見守ること。
こどもを見守る、そのご家族を見守り、そして応援すること。
病気のこどもたちが、いつもの笑顔を早く取り戻せるように、これからも精一杯、力を注ぎたいと思います。

もう今年も残りわずかとなりました。
冬休みを目前に、近くの小学校ではB型インフルエンザが大流行しており、学級・学年閉鎖が相次いでいます。
当院併設の病児保育室うさぎのあなでは、普段ならば1歳~2歳児の小さなこどもたちのご利用がほとんどなのですが、最近はインフルエンザに罹患した小学生たちばかりのご利用となっています。玄関には、ちょっと場違いな大きなサイズの靴が何足もずらりと並んで、いつもと違う感じが表れています。多くは、放課後の児童ルームでも顔なじみの仲間たちのようです。
B型インフルエンザで、これだけの規模の集団流行はあまり経験がありません。おそらくこれまでに大流行しなかったウィルスのタイプなのでしょう。こどもたちの間で抗体のない人が多いということだと思います。このシーズン、できる限り感染を広げないようにしたいものです。
言い古されてはいますが「うがい、手洗い、マスク」は今でも大切なことだと思います。
 
皆様、どうぞ健やかな新年を迎えられますよう、お祈り申し上げます。